あることないこと書きます。
「弁当男子の戦い」
怪獣「こんにちは弁当男子のための3分クッキング、本日のゲストは先日婚約を破棄されたばかりの弁当男子。タロウさんです!」
僕「ど、どうも。」
(失礼な紹介のしかただな)
怪獣「ショックだったでしょう。突然だったんですってね。」
僕「ええ、新しい家も決めて、ローンも組んだのに、もう何が何だか」
怪獣「6年も同棲してたんだから無理もないわ。ご飯は彼女が作ってたの?」
(それ聞く?)
僕「はい・・お弁当も毎日作ってくれてました・・ほんの2週間前まで」
怪獣「えぇ!?じゃあ今はお昼はどうしてるの?」
(弁当つくってるよね。だから呼んだんだよね。)
僕「色々出費がかさんで、お金もないので自分で弁当つくってます。」
怪獣「今日はそんな弁当男子のあなたにぴったりの料理!ハンバークを一緒に作りましょう。」
(段取り・・)
僕「う・・」
怪獣「どうしたの?」
僕「それ・・彼女が・・得意だった料理です。」
怪獣「あら、やだもう、それは、うーん、なんていうのかな?はい、では早速たまねぎから切っていきまーす。」
(ながした・・)
僕、言われるがままたまねぎを切る。
怪獣「はい。テレビの前の皆さんもご用意くださいね。」
僕「う・・うー。」
怪獣「あらあら大丈夫?たまねぎが目にしみるーみたいな?」
(違うよね。)
僕「すみません・・ちょっと・・・思い出しちゃって。」
怪獣「そうよねぇ。わかる!でももうちょっと手を動かしながら思い出してくださいねぇ。3分クッキングなんだからさ。」
僕「は、はい。」
怪獣「で、何を思い出してた感じ?」
(いや、だから・・)
僕「いや、だから・・」
怪獣「手は動かしながらねぇ。あと1分ないわよぉ。」
僕「す、すみません。」
怪獣「番組中にこういうこと言いたくないんだけどさ。」
僕「はい?」
怪獣「そういうところじゃない?彼女がはなれていったの。」
<<カラータイマーのなる音>>
(この怪獣、つよい・・)

ippei

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