LOVE&SEXのある人生マガジン<cyuncyun(キュンキュン)>
「シニアのセックスなんて気持ち悪い。」
「シニアのセックスを奨励すると老人ホームの風紀が乱れるのでは?」
「シニアはそもそもセックスなど望んでいないのでは?」
正直に言います。これは、この雑誌の原案が立ち上がった頃の僕の心の声の一部です。
もちろん、一番大きな声は「このアイディアは素晴らしい」でしたが、様々な心の声の隅っこに上記のような声があったことは否定できません。
それから、約半年経って思います。これらの声は「シニア」という言葉を外したセックスそのものに対する僕のイメージの一部でした。
日本人に育ってつくづく思いますが、性教育に関して、体の機能的な部分の教育はありますが、
セックスというコミュニケーションの男女間のマナーや前後の身だしなみ、礼儀、気持ちの表し方などのリテラシーを教わった、という記憶はありません。
セックスそのものを公言することが、不謹慎なことだとされる風潮があるからです。
結果、好奇心いっぱいの若者の時に、AVやその他の情報で得た知識は、男性目線の、長い目で見た時には男女両方にとってハッピーではないものが少なくありません。
そんな時に衝撃的だったのは、ananのセックス特集をはじめとする、女性目線のセックスリテラシーが書かれた雑誌です。コソコソとコンビニで買って家で見て、
「そうだったのか!僕はAVの見過ぎだったのか!」と目から鱗だった事実は一つや二つではありません。
そのシニア版が今回、完成しました。
セックスとは本来、双方がお互いの愛を確かめ合うことのできるコミュニケーションです。
肌と心が触れ合うことによって幸福感を感じ、健康寿命を延ばすことのできる営みです。
そのためには、男女双方にとって望ましい、不快ではない、気持ちの良いリテラシーがあるとハッピーです。
事前の身だしなみ、最中に出たら気を付ける症状、事後の食事のケア、そんなリテラシーの実践的な中身が、キュンキュンには書いてあります。
今、シニアの方も、これからシニアになる方も、この雑誌を読むことで、「シニアのセックス」の概念が更新されることでしょう。
本日、「老い展」にいらした60代前半の男性が僕たちに話してくれました。
「昔は年齢とともに精神年齢も上がっていったが、ある時から止まった。この前、仲間うちで今の精神年齢が何歳だと思うか、を話し合ったが、皆だいたい30代後半で止まっていた。」
その方は続けます。
「きっと、70代、80代になってもそれくらいの精神年齢で止まったままなんだろう。”老人のふり”をしているだけで、いつまでも恋愛したりときめきたいという想いは変わらないのだと思う。」
この雑誌が、未来の僕も含めたそういう方達に届きますように。
※キュンキュンは、介護と福祉のこれからを考える「老い展」にて無料配布中です。
老い展
〇老い展
・期間:3/21(木・祝)-3/25(月)10:00-21:00
・会場:3331アーツ千代田
▼おいおい老い展についてはこちら
https://korekara-pj.net/oioioiten/
ippei
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