父親の癌の手術の間に考えたこと。

今日は思いつくままに書いてみたいと思います。

昨日は父親の手術の間、朝から晩まで病棟の待合室で待っていました。待合室には入院している患者の方達や面会に来た人達が入れ替わり立ち代りやってきます。他の患者さんも多くは癌の治療をされている方達です。

ぼーっと窓からを外を眺める人。

親戚の方達に自分の病気をどのタイミングで伝えれば良いかを誰かに携帯電話で相談している人。

不機嫌そうに、辛そうに咳をしながら周りの人達を観察している人。

きっとこれらの光景はこの場所では「あるある」なのだと思いますが。僕にとっては、なんというか、そこは別世界でした。

仕事が忙しかったこともあってここ10年くらいは自分のことで精一杯でした。毎日会社に行き、週末は趣味や勉強や遊び。仕事もそうですが、趣味でもだいぶ年上の人に仲良くしてもらっていることもあり、自分は比較的幅広い世代の人達と交流していると思っていました。

でも、そんなことありませんでした。

私が交流しているのは、両親や親戚をのぞけば、大学生と定年前の社会人の人達、だけでした。だいぶ偏っています。

ブログを書き始めてから、今、日本で大きな問題だとされていることも考えています。それらの問題が解決していけばもっと楽しく生活できるようになると思うからです。高齢者の問題や、保育園の問題、あるいは小・中・高、いわゆる思春期と呼ばれる人達の教育の問題。私はサラリーマンになってからこれらの問題の当事者の人達とほとんど接する機会がなくなっているんだなと思いました。

きっと自分が当事者になった時、いきなり別世界に入った感覚に陥り、不安がより増すのだろうなと思います。例えば、自分が病気になった時に「なんで自分だけがこんな目に」そう思うかもしれません。

でも実際には違います。視点を変えれば周りで同じような思いをしている人がたくさんいる。

実は頭ではなんとなくわかっていたことですが、今、そのことに感覚的に気がつくことができて良かったなと思いました。

芯からその重要性に気がつけば、今まで自分が接していなかった世代ともつながっていける方法はあると思います。ボランティアでもいいかもしれないし、趣味の幅を広げることもそこにつながるかもしれません。そして、ブログも。改めてブログを始めて良かったなと思いました。

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ippei

趣味でコントを楽しむサラリーマンを挫折。難航する婚活とリストラの恐怖と、両親の介護への不安。そんな時に父親が癌に。 日本で楽しく生きるとは? 答えを探すためにコーチングを学んで40歳からキャリアチェンジ。その道程で出会いがあり入籍。夢は、日本や世界の状況がさらに深刻になった時に困っている人達に「楽しい生き方」を共有できる人間になること。