28歳で外資系企業に転職しました。現在38歳で約10年、今の会社で働いています。
朝のミーティング
私が勤めている会社は親会社がアメリカにある外資系なのですが、入社して2年で親会社が変わったこともあり、人の入れ替わりがとても激しいです。
現在、百数十名いる同じ部門の社員は数名をのぞいてみんな中途採用。入社3年以内の人が過半数をしめ、1年以内に会社を去る人もざらにいます。
社員間のコミュニケーションはどんどん薄くなり、引き継ぎもままならない状況。これはいかん、ということで親会社が打ち出した改善策は「部門の中に10ほどある部単位で毎朝ミーティングをやる」というものでした。
司会役は交代で、その日の部内のスケジュールや問題を共有。その後15人前後の同じ部のメンバーが個人のその日の予定を発表。最後に司会役がスピーチをして締めます。
一言でいうと、日本の会社でよくおこなわれている朝礼です。
しかしアメリカではこのスタイルのミーティングは珍しいようで、はじまった当初は本社の役員がわざわざ日本までやってきて「 Great ! 」とか言いながらニコニコ見学して帰っていきました。
当事者の社員たちはご想像の通りシラけた雰囲気でした。「なんで今さらこんなことを・・・。」です。
その頃は、ミーティングの最後の締めの司会者のスピーチも、負担のないようにと松岡修造語録の書かれている日めくりカレンダーを読み上げたりしていました。
例えば、
司会者「えー、それでは今日の最後の一言ですが・・・君は本気か?僕は本気だ!・・です。それでは今日も一日頑張りましょう。」
一同苦笑です。
松岡修造さんは悪くないです。使い方の問題です。
その後「相田みつをカレンダー」「スティーブ・ジョブズカレンダー」と中身を変えても反応は一緒。松岡修造カレンダーが2週目に入った頃には苦笑も起こらなくなりました。
しかし、それでもこの朝のミーティングは毎日おこわれ続けました。
そして1年近くが経ち、本社のお偉いさんも見学にこなくなった頃に徐々に変化が起こり始めました。
Part2へ続きます。
ippei
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