ウソ日記「花火の気持ち」

花火の気持ちは、お察しください。

「花火の気持ち」

花火をみるヤンママたちの会話。

「旦那がさー、私の投稿には全然いいね押さないのに、Aの投稿に超いいねしてたんだよねー。」

「え!?Aちゃんて、高校の時いっしょだった?超可愛かった?」

「うん、しかもカバーページ変えましたーみたいな投稿に。」

「やばいね、それ。」

花火「ドーン」

「そんなことより下の子の担任がさー、かなりイケメンなんだよねー。」

「どうせまた悪い系でしょー?」

「いや、たしかに私、悪い系好きだけどさ、その担任はちゃんとしてる系。」

「マジでー!?」

「まじまじ。顔とか超整ってるし。」

「誰系?」

「反町。」

「悪い系じゃん。てか例え古すぎだから。」

花火「ドーン」

「あーあ、今年の夏も終わったわ。」

「いやいや、まだ始まったばかりだから。」

「なんかこの花火大会くるとそう思うんだよねー。てか私、花火師になるわ。」

「アンタそれ、昔からゆってるよね。」

「うん、スイカみたいな花火つくりたくてさ、多分つくれると思うんだよねー」

花火「ドーン」

「ふーん。」

「うん、やっぱなるわ、花火師。今からでも遅くない」

「うん。」

「この前勇気もらったんだよね、クビドルに。」

「クビドル?」

「クビになったアイドルで結成されたアイドルグループ。」

「もうなんでもありだねあの業界は。」

「そう、なんでもありなんだよ。」

「てか何でクビになったの?」

「なんか、アイドルなのにプロレスの試合に出て、男色ディーノっていうゲイのプロレスラーと試合中にキスしたらしいよ。」

「要素多すぎ。もはやどれがクビの理由かわからないね。」

「そうだねー。」

花火「ドーン」

「あーあ、今年の夏も終わったわ。」

「いやいや、まだ始まったばかりだから、まだ盆もきてないから。」

「来年の夏までには行動しよ。」

「うん、応援してるよ。」

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ippei

趣味でコントを楽しむサラリーマンを挫折。難航する婚活とリストラの恐怖と、両親の介護への不安。そんな時に父親が癌に。 日本で楽しく生きるとは? 答えを探すためにコーチングを学んで40歳からキャリアチェンジ。その道程で出会いがあり入籍。夢は、日本や世界の状況がさらに深刻になった時に困っている人達に「楽しい生き方」を共有できる人間になること。