2月26日夜(アメリカ時間)にアカデミー賞の授賞式がありました。
今年は「ラ・ラ・ランド」というミュージカル映画が歴代最多14ノミネートということで話題を呼んでおり「作品賞もとるのでは?」という声も多かったですが、蓋を開けてみると「ムーンライト」という映画が受賞したようですね。日本では4月下旬公開予定とのことですのでとても楽しみです。
ちなみに「ラ・ラ・ランド」は先週末に観ました。予告編から期待する内容を裏切らない素敵なミュージカル映画でした。
映画には色々なタイプのものがありますが、私はそのタイプの映画も好きなのでよく観ます。
「ラ・ラ・ランド」や昨年大ヒットした「君の名は」などは「あんな恋愛できたらいいな」とか「あんな人生素敵だな」とか、観た人が夢や希望を持つことができるタイプの映画だと思います。
一方で「主人公が過酷な状況を乗り越えていくこと」で観た人が勇気を持つことができるタイプの映画もあります。このタイプにはさらに2種類あって、007やミッションインポッシブルなどのように「主人公が特別な力を持っているタイプ」(こういう映画を観た後は無性に筋トレなどストイックなことをしたくなりますよね。)そして「主人公が普通の人」のタイプです。
「夢や希望を持つことができるタイプの映画」や「特別な人が過酷な状況を乗り越えるタイプの映画」は観終わった後の感動や感覚は日常に戻ることで徐々に薄れていきます。
「主人公が普通の人で過酷な状況を乗り越える映画」は観ていて辛くなるシーンがありますが、観終わった後に日常に戻ってもその感動や感覚が残り続けることがあります。それは自分の日常に関わってくるようなテーマの映画を観た時だと思います。子供の頃は観ていて辛くなるような映画は嫌いでしたが、年を重ねる毎に、このタイプの映画に助けられる機会が増えています。
新しいことに挑戦している時、それは毎日がワクワクの連続とは必ずしもいきません。時には周りの人たちから馬鹿にされたり、避難されたり、恥ずかしい想いをしたり、こんなことやってて大丈夫なんだろうか?と不安になったりして落ち込むことがあると思います。過去にそういう状態になった時に勇気をもらった映画を3つご紹介します。
1:「それでも夜は明ける
アメリカの北部で暮らしていた黒人の男性がある日突然誘拐され、奴隷として12年間働かされた実際の体験記を元に映画化されたものです。
普通の人がある日突然奴隷になる、という設定なのでまるで自分が奴隷になったかのような感覚に陥り、観ていて本当に辛い映画です。
「黒人奴隷制度」を当たり前だと思っていた人達からの視点もリアルに描かれており、当たり前となっている物事に対して疑問を持つことへの勇気をもらうことのできる作品です。
2:「この世界の片隅に」
戦時下の広島から呉に嫁いだ主人公 すずさんの日常をアニメーション映画にした作品です。
戦争映画というと「戦争がどれだけ悲惨だったか」か「戦争でどれだけ勇敢な人達がいたか」のどちらを主軸にしたものしか観たことがありませんでしたが、この映画はそのどちらでもありません。圧倒的な暴力に晒される日常が当たり前となった時に、それに対して普通の人達がどうやって戦ったのか、観終わった後に不思議と暖かい気持ちになる作品した。この映画はもう一つ、クラウドファンディングで一般の人から圧倒的な支持をえて映画化された、という新しい形で世に出た作品でもあります。
3:「未来を花束にして」
イギリスで、初の女性参政権を求めて戦う女性達を描いた作品です。まず圧倒されるのが、産業革命が起こる前の労働者として働く人々の日常の過酷さです。それは冷蔵庫も洗濯機もなかった時代の人々の暮らしを描くだけで映画になるほど、です。主人公の女性もその日常を当たり前として生きていましたが、女性参政権を求める運動に巻き込まれていきます。ただでさえ辛い生活で当時どれだけ女性が虐げられていたか、そしてその違和感に気がついた女性達の勝ち目のない戦いは勇気に満ち溢れています。
ippei
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